

愛知県名古屋市の萬乗醸造による「醸し人九平次」は、ワイン的アプローチを取り入れた現代派の日本酒の代表格。フランスでの認知度も高く、ミシュランレストランでオンリストされる銘柄として国際的にも評価されている。
「別誂」は、シリーズの中でも特別な位置付け。山田錦を35%まで磨き、低温長期発酵で仕込まれる。香りは控えめだが、グラスを揺らすと洋ナシや白桃を思わせる含み香が立ち上がる。一口含むと、米の旨みと酸が同時に広がり、ワインのような骨格を持つ。
冷酒(8〜12℃)、白ワイン用のグラスで飲むのが推奨。和食より、フランス料理や白身魚のカルパッチョ、フレッシュチーズなど洋食寄りの料理との相性が良い。「日本酒は和食に合わせるもの」という固定観念を覆す一本。
価格は四合瓶で8,000〜12,000円。流通量は少ないが、特約店なら定価で出会える機会がある。日本酒の新しい可能性を体感できる銘柄。