義侠 縁(えにし) 特別純米
愛知県

義侠 縁(えにし) 特別純米

蔵元: 山忠本家酒造
特別純米 原料米: 山田錦 精米歩合 60%
★ 4.2
★★★★・
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+1
酸度
1.2
アルコール度数
14%
価格目安
2,000〜2,500円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

おでん 鶏の照り焼き 厚揚げ 肉じゃが

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

兵庫県東条特A地区の山田錦を使い、3年以上熟成させてから出荷する義侠の入門的な一本。義侠というと辛口で硬派なイメージが先行するが、この「縁(えにし)」はアルコール14度台と低めに設計され、熟成由来のまろやかさで間口を広げてある。価格も四合瓶で2,000円台前半と、義侠の世界に最初に触れるのに向いている。

精米歩合は60%。義侠の代表格である純米吟醸 山田錦60と同じ磨きだが、こちらは「特別純米」を名乗り、吟醸香を狙わず米そのものの旨みに振っている。色はうっすらと黄金がかり、3年寝かせた酒らしい落ち着きが瓶の中に見える。

日本酒度+1、酸度1.2。数字だけ見ると中庸だが、熟成によって角が取れているので、辛さよりも先に米の甘みとコクが立つ。冷やしすぎず、15〜18℃あたりや、ぬる燗まで温度を上げると、熟成のふくらみがいっそう開く。

合わせたいのは、出汁や醤油の効いた家庭的な煮物。おでん、肉じゃが、厚揚げ、鶏の照り焼き。派手な吟醸酒では受け止めきれない、しみじみした味付けの料理にこそ寄り添う酒だ。

義侠の中では手に取りやすい価格帯にあるが、原料と熟成への姿勢は上位銘柄とまったく同じ。「縁」という名のとおり、ここから慶(よろこび)や純吟へと縁をつなげていく、最初の一歩にふさわしい。