東洋美人 地帆紅
山口県

東洋美人 地帆紅

蔵元: 澄川酒造場
大吟醸 原料米: 山田錦 精米歩合 40%
★ 4.7
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
±0
酸度
1.4
アルコール度数
14%
価格目安
2,400〜3,200円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

甘鯛の昆布締め 天ぷら 帆立のカルパッチョ

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

「地帆紅」と書いて「ジパング」と読ませる、東洋美人らしいネーミングの限定大吟醸。維新の地・萩から世界を見据えるような名前に、澄川宜史さんの気概がにじんでいると思う。使用米は山田錦、精米歩合は麹米35%・掛米40%、アルコール14度。大吟醸でありながら派手すぎず、東洋美人の「フルーツのような優しい甘み」という核を太い軸として持っている。

グラスに注ぐと、メロンや白桃を思わせる華やかな吟醸香がふわりと立つ。一口含むと上品な甘みと透明感のある旨みが広がり、日本酒度ほぼゼロのバランス感のなかで、後口はシャープに切れていく。この「香りは華やか、後味はシャープ」という二面性が地帆紅の個性で、醇道一途の甘旨とはまた違う緊張感がある。

醇道一途が「日常の食中酒」だとすれば、地帆紅は「香りで魅せる一本」。同じ蔵・同じ山田錦でも、磨きと設計を変えるとここまで方向性が分かれる。掛米を40%まで磨いた分の透明感が、醇道一途(掛米50%)との明確な差として出ている。米は同じでも精米の一段が酒を変える、という見本だ。

冷酒8〜12℃で香りが最も開く。ワイングラス推奨。料理は甘鯛の昆布締め、鮨、天ぷら、帆立のカルパッチョといった淡麗で繊細な皿。香りを邪魔しない素材勝負の和食・前菜と合わせたい。

四合瓶でおよそ2,400〜3,200円。大吟醸としては手が届きやすく、特別な日の食卓に一本置くと場が華やぐ。東洋美人の「華やか系の最上段」を知るなら、まずここから入りたい。