

「百四拾」という不思議な名前は、青森県が開発した酒米「華想い」の開発時の系統番号「青系140号」に由来する。田酒のラインの中でも、青森県産米を磨いて青森の個性を最も素直に映した一本で、特別純米の華吹雪とはまた違う果実味が魅力。
香りは爽やかな吟醸香に、桃やマスカットを思わせるふくよかな果実の気配。口に含むと、円やかで優しい甘みと旨みが先に立ち、田酒らしい辛口一辺倒のキレとは違う、たおやかな表情を見せる。日本酒度±0という数字どおり、甘辛のバランスが中庸でやわらかい。
50%まで磨いた華想いは、青森らしい澄んだ旨みを持ちながら線が太すぎず、春先に味わいたい軽やかさがある。冷蔵庫でしっかり冷やし、ワイングラスで香りを立たせると、果実味の輪郭が一段とくっきりする。
ペアリングは、春の食材と相性が良い。桜鯛の刺身、山菜の天ぷら、ホタテのバター焼き。食後にフルーツと合わせても、酒の果実味が橋渡しをしてくれる。
四合瓶で実勢3,500〜4,500円。桜ラベル・紅葉ラベルなど季節ごとに装いを変えて出荷される季節限定酒で、店頭予約販売が中心。田酒で「青森の米」を味わいたいときの定番。