

田酒のラインの頂点に位置するのが、山田錦を40%まで磨いたこの純米大吟醸。四割五分(45%)の一本がすでに完成度の高い酒だが、そこからさらに5%磨きを上げたこのクラスは、香りと余韻の伸びがもう一段違う。蔵の技術の到達点を示す王道の純米大吟醸だ。
香りは品のある華やかな吟醸香で、白い花や洋梨を思わせる立ち香。口に含むと、40%精米の山田錦らしいきれいな飲み口の奥に、奥深い米の旨みがじわりと広がる。日本酒度+3・酸度1.3という設計で、華やかさの中にも田酒らしいキレと端正さが芯として通っている。
四割五分と飲み比べると、四割五分が「厚みと旨み」を前に出すのに対し、こちらは「透明感と余韻の長さ」で勝負する。冷蔵庫でよく冷やし、香りの立つグラスで時間をかけて飲みたい、ハレの日の一本。
ペアリングは、繊細で上質な料理。白身魚の昆布締め、鯛しゃぶ、茹で蟹、野菜の炊き合わせ。酒の透明な旨みと余韻が、素材の上品な味わいを静かに引き立てる。
四合瓶で実勢5,000〜6,500円。毎年特定の時期に限定出荷され、店頭限定・一人一本制限が付くことが多い。青森の純米大吟醸の最高峰として、一度は味わっておきたい到達点。