獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング
山口県

獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング

蔵元: 旭酒造
純米大吟醸 原料米: 山田錦 精米歩合 45%
★ 4.3
★★★★・
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
-2
酸度
1.4
アルコール度数
14%
価格目安
2,300〜2,800円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

生ハム フルーツ 前菜の盛り合わせ クリーム系のチーズ

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

同じ精米歩合45%の純米大吟醸45をベースにしながら、瓶内二次発酵で炭酸をまとわせた変化球がこのにごりスパークリングだ。スティルの45がしっとりとした晩酌酒なら、こちらは華やかな乾杯のための一本。同じ磨きの米から、まったく別の表情が引き出されている点が面白い。

開栓には注意がいる。生きた酵母が瓶の中で発酵を続けているため、シャンパンのように勢いよく吹き出すことがある。冷蔵庫でしっかり冷やし、栓を少しずつ緩めるのが鉄則だ。グラスに注ぐと白く濁ったにごりの中から、きめ細かい泡が立ち上り、純米大吟醸らしい華やかな香りが弾ける。

味わいはアルコール14度とスティル45(16度)より軽め。山田錦由来の甘みと炭酸の爽やかさが同居し、にごり特有のまろやかな口当たりがある。ただ甘いだけでなく、後味はきりっと締まるので、思った以上に食事に寄り添う。余韻が短めなのは発泡酒ゆえで、それがむしろ次の一杯を軽快に誘う。

ペアリングは乾杯のシーンを中心に、生ハムやフルーツ、前菜の盛り合わせと好相性。クリーム系のチーズと合わせると、にごりのコクと炭酸のキレが両方活きる。スティルの45やシャープな三割九分が食中で活躍するのに対し、こちらは食前・乾杯のポジションで真価を発揮する。

四合瓶で2千円台と、スティルの純米大吟醸45とほぼ同価格帯。日本酒のスパークリングを試したことがない人にこそ勧めたい入門の一本で、獺祭の磨きの技術が発泡酒でどう化けるかを体験できる。要冷蔵・開栓注意という扱いの難しさはあるが、それを補って余りある華やかさがある。