亀泉 純米吟醸原酒 CEL-24 生酒
高知県

亀泉 純米吟醸原酒 CEL-24 生酒

蔵元: 亀泉酒造
純米吟醸 原料米: 八反錦 精米歩合 50%
★ 4.4
★★★★・
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
-11
酸度
1.7
アルコール度数
14%
価格目安
1,800〜2,300円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

白身魚のカルパッチョ 生ハムとメロン 鶏の塩焼き フルーツを使った前菜

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

栓を抜いた瞬間、これが日本酒なのかと一瞬戸惑うほど、完熟したパイナップルの香りがグラスから立ちのぼる。高知・亀泉酒造の看板である「CEL-24」を、編集部としても改めて冷やしてじっくり味わってみた。高知県で1993年に開発された酵母CEL-24に由来する強烈な果実香が、銘柄名そのものを体現している。

香りはとにかく華やか。パイナップルを軸に、マスクメロンや白桃を思わせるトロピカルな甘い香りが続く。日本酒度はマイナス11と大きく甘口に振れた設計で、香りの段階からすでに甘さの予感が漂う。これだけ香りが出ていても、アルコール度数は14度と一般的な日本酒よりやや低めに造られている。

一口含むと、香り通りの甘酸っぱさがジューシーに広がる。酸度1.7が甘みをきりっと締めるので、ベタつかず、グレープフルーツのような爽やかな後口に着地する。キレを楽しむタイプではなく、甘酸のバランスで飲ませる酒。温度帯は冷酒(6〜10℃)が断然おすすめで、よく冷やすほど酸が立って甘さがすっきりまとまる。温度が上がると甘さが前に出すぎるので、最後まで冷たくキープしたい。

ペアリングは、和食に縛らず洋の要素と合わせると映える。白身魚のカルパッチョ、生ハムとメロン、フルーツを使った前菜、鶏の塩焼きなど。塩気と酸の組み合わせが心地よく、食前酒やデザート寄りの一杯としても成立する。一方で濃い味付けの煮物や脂の強い料理とは香りがぶつかりやすい。

四合瓶で1,800〜2,300円という価格は、この個性とインパクトを思えば手に取りやすい。低めのアルコールと甘酸ジューシーな飲み口で、日本酒を飲み慣れていない人や、ワインから入った人にこそ試してほしい一本。生酒のため要冷蔵で、開けたら早めに飲み切るのが鉄則だが、「日本酒は辛口で渋い」という先入観を気持ちよく裏切ってくれる入門の名作。