十四代 出羽燦々 純米吟醸
山形県

十四代 出羽燦々 純米吟醸

蔵元: 高木酒造
純米吟醸 原料米: 出羽燦々 精米歩合 50%
★ 4.7
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
-3
酸度
1.5
アルコール度数
16%
価格目安
3,500〜25,000円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

白身魚のカルパッチョ 湯葉 鶏の塩焼き フルーツ

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

出羽燦々は、山形県が10年がかりで開発した県を代表する酒造好適米だ。県外の名米である山田錦や愛山ではなく、地元・山形の米で勝負したのがこの一本。高木酒造が拠点を置く山形の風土を、グラスの中にそのまま閉じ込めたような銘柄と言える。

50%まで磨いた純米吟醸は、十四代らしい甘みがはっきりと前に出るタイプだ。日本酒度はマイナス寄りで、口に含むと白桃やメロンを思わせる含み香とともに、まろやかでふくよかな甘みが舌に乗る。龍の落とし子のキレ重視とは正反対で、こちらは「甘旨」を全面に押し出したラインだと位置づけられる。

アルコール度数はやや高めの16度で、その分味わいに厚みと密度がある。それでいて重さは感じさせず、酸が下支えするおかげで後口はだれない。出羽燦々という米のやわらかい甘みと、十四代の華やかな香りが素直に重なった、わかりやすい美味しさが魅力だ。

ペアリングは白身魚のカルパッチョや湯葉、鶏の塩焼き、デザート代わりのフルーツなど。繊細で甘みのある食材と合わせると、酒の甘旨が料理を優しく包み込む。濃い味付けよりも、素材の甘さを生かした一皿に寄り添うタイプだ。

定価は四合瓶で3,500円前後。県産米を使った地元色の濃い一本でありながら、入手難易度と市場価格は他のラインと同様に高い。十四代の中で「甘さの心地よさ」を最も素直に味わえる銘柄を選ぶなら、この出羽燦々が候補に挙がる。