八海山 大吟醸
新潟県

八海山 大吟醸

蔵元: 八海醸造
大吟醸 原料米: 山田錦・五百万石他 精米歩合 45%
★ 4.5
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+5
酸度
1.2
アルコール度数
15.5%
価格目安
2,300〜2,800円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

白身魚の刺身 甲殻類 塩味の前菜 湯豆腐

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

八海山の大吟醸は、純米大吟醸とよく対で語られるが、性格はかなり違う。精米歩合45%まで磨き、山田錦を中心に据えるところは純米大吟醸と共通だが、こちらはアルコール添加によって、より輪郭をシャープに、より辛口に振っている。日本酒度+5という数字が、その意図をそのまま物語っている。

香りは穏やかながら、本醸造や吟醸より一段華やかな吟醸香が立つ。だが過剰ではない。八海山という蔵は、磨きを深めても香りを暴れさせない造りに徹していて、この大吟醸もまさにそうだ。口に含むと米由来の上品な旨みがあり、酸度1.2の引き締まった酸とともに、後味は驚くほどきれいに切れる。

純米大吟醸(日本酒度+4・酸度1.3)と飲み比べると違いがはっきりする。純米のほうが米のふくよかさと丸みが前に出るのに対し、大吟醸はもっと直線的で、冷やしたときの透明感とキレが際立つ。「淡麗辛口の大吟醸とは何か」を確かめたいなら、この一本ほどわかりやすい教材はない。

合わせるなら、味の濃い料理よりも繊細な和食。白身魚の刺身、甲殻類、塩味の前菜、湯豆腐。8〜10℃に冷やして、酒の輪郭を立てて飲むのがいい。香りと味のバランスが良いので、贈り物にも向く。

特別本醸造や吟醸が日常の食中酒なら、大吟醸は「少し背筋を伸ばして飲む晩酌」だ。価格は四合瓶で2,300〜2,800円前後と、大吟醸としては良心的。八海山の磨きの技術を、辛口というかたちで味わいたい人に勧めたい。