新政 No.6 X-type
秋田県

新政 No.6 X-type

蔵元: 新政酒造
純米大吟醸 原料米: 秋田県産米 精米歩合 45%
★ 4.8
★★★★☆
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
-4
酸度
1.8
アルコール度数
13%
価格目安
4,500〜7,000円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

白身魚の昆布締め フレッシュチーズ 繊細な前菜

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

新政No.6シリーズの頂点に立つのが、この「X-type」。XはeXcellentの頭文字で、6号酵母誕生当時に槽口から滴り落ちた最上の一滴を想起させる、という意図で醸される最上位グレードだ。同シリーズのS-type(Standard)が標準、R-type(Regular)が普及版という階層の中で、X-typeは精米を最も磨き込み、6号酵母の純粋な美しさを極限まで引き出している。

味わいは、まず青りんごや白い花を思わせる華やかな含み香。一口含むと、緻密で透明感のある甘みと、6号酵母らしいきれいな酸が同時に立ち上がる。S-typeのジューシーな飲み心地はそのままに、X-typeはさらに余韻が長く、味の解像度が一段高い。生原酒ながらアルコール13%の軽快さを保ち、磨きの効いた繊細さが全体を貫く。

立ち位置を整理すると、火入れで安定感を出すColorsシリーズに対し、No.6は生原酒のフレッシュさが身上。その中でもX-typeは「6号酵母×高精米」の理想形を突き詰めた特別版だ。亜麻猫の白麹のような変化球とは正反対の、ど真ん中の美しさで勝負する一本といえる。

ペアリングは繊細さに繊細さを合わせたい。白身魚の昆布締め、フレッシュチーズ、蟹、塩や柑橘で仕上げた前菜。濃い味付けより、素材の旨みを静かに引き立てる料理が合う。ワイングラスでよく冷やし、香りの開きを追いながら味わいたい。

定価以上のプレミアが付きやすく、定価で入手できれば幸運な部類。価格は張るが、新政が到達した現代日本酒の一つの到達点として、節目の一本に選ぶ価値は十分にある。