風の盆 純米酒
富山県

風の盆 純米酒

蔵元: 福鶴酒造
純米 原料米: 五百万石 精米歩合 63%
★ 4.1
★★★★・
編集長 丸山評価

スペック

日本酒度
+3
酸度
1.5
アルコール度数
15%
価格目安
1,500〜1,800円
味わいレーダーチャート
香り甘みキレ余韻個性
4象限ポジション
辛口甘口淡麗濃醇 爽快・キレ系穏やか・優しい系どっしり辛口芳醇・甘口

料理ペアリング

鱒寿司 山菜の天ぷら 白身魚の昆布締め 焼き鳥(塩)

この銘柄のタグ

編集長レビュー

編集長 丸山
日本酒愛好家・延べ1000銘柄を試飲

八尾の「おわら風の盆」で知られる町の蔵が手がける純米酒で、editorial的には祭りの情緒ごと味わいたくなる一本。坂の町に佇む蔵の佇まいそのままに、派手さより落ち着きを感じさせる造りだ。

香りはおだやかで、米のふくよかさがほんのり立つ程度。五百万石を63%まで磨いてあるおかげで口当たりはなめらかで、含むと穏やかな旨みと軽い甘みが広がる。香りで押すのではなく、味の余韻でじわりと印象を残すタイプ。

中盤からは酸とともに辛さがすっと立ち、後口は重たくならずに引いていく。日本酒度+3前後らしいバランスで、飲み進めても疲れない。冷やでも楽しめるが、ぬる燗にすると旨みがふくらみ、酸が全体をまとめてくれるので、燗映えする一本としても頼れる。

合わせるなら富山名物の鱒寿司、山菜の天ぷら、白身魚の昆布締めといった地のものが好相性。塩で食べる焼き鳥のような淡い味付けにも寄り添い、料理の輪郭を崩さず後味を整える。濃い味より、素材を生かした料理でこそ持ち味が出る。

四合瓶で千五百円台からと手頃で、日常の食卓にも来客の席にも構えず使える。突き抜けた個性で勝負するわけではないが、町の情緒を映したような穏やかさが心地よい、堅実な純米酒。